はじめに
「こども基本法」を知っていますか?
こどもや若者のみなさんは、一人ひとりがとても大切な存在です。みなさんが自分らしく幸
せに成長
でき、暮らせるように、
社会全体で支
えていくことがとても重要です。
こども基本法とは、こうした社会を目指
してこどもや若者に関する取組を進めていく上
で基本になることを決めた法律
です。
令和5年4月
に、こども家庭庁ができるのと同時
に
こども基本法も動き出します。
ぜひこのパンフレットで「こども基本法」のことを知っていただき、「こどもまんなか社会」を一緒につくっていきましょう。
Q1/10 そもそもなんのためにこの法律をつくったの?
A.
すべてのこどもが幸せな生活を送
ることができる社会を目指して、その基本的な考
え方をはっきりとさせ、国や都道府県、市区町村など社会
全体で、こどもに関
する取組「こども施策」を進めるためにつくられました。
これから国や都道府県
、市区町村は、このこども基本法の内容
にそって、こどもや若者に関
する取組を進めていきます。
Q2/10 「こども施策」ってどんなこと?
A.
以下のような、こどもに関する取組
などを「こども施策」といいます。
-
おとなになるまでの心や身体の成長
をサポートすること
例えば… 居場所づくり、いじめ対策 など -
子育てをする人たちへのサポートをすること
例えば… 働きながら子育 てしやすい環境づくり、相談窓口 の設置など
Q3/10 「こども」って何歳までのことを言うの?
A. こども基本法では、18歳や20歳といった“年齢”で必要 なサポートがなくならないよう、心と身体の成長 の段階にある人を「こども」としています。こどもや若者 のみなさんのそれぞれの状況に応 じて社会で幸せに暮 らしていけるよう、支えていきます。
Q4/10 こども施策が大切にしている考 え方って何?
A. こども施策は、6つの大切な考 え方をもとに行われます。
-
1 すべてのこどもが大切にされ、基本的な人権 が守られ、差別されないこと
-
2 すべてのこどもが大事に育てられ、生活が守られ、愛 され、保護される権利が守 られ、平等に教育を受 けられること
-
3 すべてのこどもが、年齢や成長の程度に合わせて、自分に直接関係 することに意見を言えたり、さまざまな活動 に参加できること
Q5/10 こども施策が大切にしている考 え方って何?
A. こども施策は、6つの大切な考 え方をもとに行われます。
-
4 すべてのこどもの意見が年齢や成長の程度に合 わせて、大事にされ、こどもの今 とこれからにとって最もよいことが優先 して考えられること
-
5 子育てをしている家庭のサポートが十分に行われること、家庭 で育 つのが難しいこどもに家庭と同じような環境 が用意されること
-
6 家庭や子育てに夢 を持ち、喜びを感 じられる社会 をつくること
「児童の権利に関する条約 」について知っておこう!①
「児童の権利に関する条約 」について知っておこう!②
児童の権利に関
する条約の
いわゆる4つの原則
-
1 生命、生存 及 び発達に対する権利(命を守 られ成長できること)
すべての子どもの命が守 られ、もって生まれた能力 を十分に伸ばして成長 でき、医療、教育 、生活への支援などを受 けることが保障されます。 -
2 子どもの最善 の利益(子 どもにとって最もよいこと)
子どもに関することが決 められ、行われる時は、
「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。 -
3 子どもの意見 の尊重(意見 を表明し参加 できること)
子どもは自分に関係 のある事柄について自由 に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分 に考慮します。 -
4 差別の禁止 (差別のないこと)
すべての子どもは、子ども自身 や親の人種や国籍、性、意見 、障がい、経済状況 などどんな理由でも差別 されず、条約の定 めるすべての権利が保障されます。
Q6/10 こども施策について意見を言 いたいんですが...?
A.
もちろん、こどもや若者の意見を聴
きながら
国や都道府県、市区町村
は、こども施策を進めていきます。
Q7/10 私たちはどうやって意見を言うの?
A. たとえば、次の方法を考 えています。
- インターネットを使ったアンケート
- 行政の職員(国 や地方の役所で働 く人)が直接会 って意見を聴く取組
- おとなの会議へのこどもや若者のみなさんの参加
- こどもや若者を対象としたパブリックコメント(国や都道府県、市区町村 が意見を募集すること)
Q8/10 私たちから聴いた意見はどうなるの?
A.
みなさんから聴いた意見を大事
にして、こども施策を進めていきます。
例えば、みんなから聴いた意見
をこどもに関する国の取組
を話し合う大事
な会議に届けたりしていきます。
そして、国や都道府県、市区町村は、施策の目的をふまえ、みなさんの意見
が実現できるかどうかを考
えながら、こども施策に取り組
んでいきます。
そうです!みなさんの声を聴きながら
すべてのこどもや若者が幸せに暮らせる社会にしていくのです
Q9/10 こども施策はどうやって進めていくの?
A.
総理大臣をリーダーに、こどものみなさんの意見を聴きながら、こども施策の基本的
な方針(こども大綱)をつくります。
この方針をもとに、都道府県や市区町村が「こども計画」をつくり、社会
全体でこども施策
に取り組んでいきます。
Q10/10
こども基本法って、もっとたくさんの人に
知
らせたほうがいいんじゃない?
A.
そうですね!こども施策はこどもや親だけのものではありません。
すべての国民がこどものことを考え、施策
に協力し、みんなで「こどもまんなか社会」の実現
に取
り組んでいくことが必要です。
だから、こどものみなさんはもちろんたくさんの人に知ってもらうことが大切です。こども基本法はまだできたばかりです。
これからもっとお知らせしていきます!